ピザマニアの自己紹介

ピザ

ピザが好きだ。

たぶん、普通の人よりもそこそこ好きだと思う。数年前に宅配ピザをやたら頼んでいる時期があって、最低でも週一ぐらいの頻度で食べていた気がする。

ブログにピザの感想やイラストを書いていたことがきっかけで、TV出演の声がかかり、TVで【宅配ピザマニア】として紹介されたことがあった。

初対面の自己紹介の場だったり、話のネタに困った時に、「そういえば私、ピザマニアとしてTVに出たことあるんですよ」と言うと、やはりインパクトが強いらしく、ウケが良い。
しかし「マニア」と名乗ると、それはもう、その筋で一番か二番ぐらいに詳しいとか、年間何百枚のピザを食べてますとか、そういう類の人物を連想させてしまうようで、よく、こんな事がある。

私「ピザマニアって紹介されたこともあって、ピザが好きです。」

相性が良くなさそうな男「じゃあ、○○って店知ってる??」

私「知らないです」

相性が良くなさそうな男「え〜!○○知らないの??それモグリじゃん!」

私「…」

ピザマニアと名乗った結果
ピザマニアと名乗った結果、起こりうる会話。

そんなシーンに出くわしてしまう事が多々あり、「マニア」とか「フリーク」とか「専門家」みたいな肩書きを背負うのはそれ相応に詳しくないと名乗れないな、と思ったのだった。
(逆の立場になると、相手に期待してしまう気持ちは分からなくない)

自分はマニアだから…毎日ピザを食べないといけない…ピザ以外はあまり食べてはいけない…と謎のプレッシャーに駆られるのも、なんだかストレスだし、コレステロール値がバク上がりしてしまう。

昨今、「好き」という言葉も、ある程度の「好き」が期待されているように思える。
「お酒を飲むのが好きです」と言うと、ワインボトルで一本ぐらいは飲めないといけないような気がしたり、「野球見るのが好きです」というと、贔屓のチームと選手がいないといけないような気もしてくる。
カクテル2杯しか飲めなくても、野球のルールが分からなくても、なんか好き「なんとなく好き」で許されたい。

好きのハードルを自らあげてやしませんか。うまく言えないけど、下手だけど、よくわからないけど、好きでいい。最近はそんなことを思うのです。

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