自己紹介(あんただれよ)
こんにちは、ともぞう(@tomozou_pm)です。
IT業界で働き始めて、10年目になります。
10の質問の答えを聞くべき相手なのか、ザッとプロフィール見て、判断頂ければと思います。
現役マーケターに10の質問
どうやってマーケターになったの?
もともと、マーケターになりたい!と思って、マーケターになったわけではありませんでした。
大学は文学部出身。就職活動期は、東日本大震災の翌年でやや氷河期世代、バイトの時給は850円(最低賃金、だいぶ低かったですね)でした。
大学3年生でようやくスマホに変えたぐらいなので、今ほどなんでもググればわかるような時代でもなかったです。なので、一般企業にどんな職種があるかも分かっておらず、営業と企画と経理や人事…ぐらいの認識でした。
新卒で入社した会社で配属されたのは、「サービス設計課」という部署で、企画から「こういうキャンペーンやりたいんです〜〜」と相談を受け、要件整理したり、実際に開発が走る際に、エンジニアとの窓口になったりする、社内のなんでも調整屋さんでした。
現場の先輩や同僚に恵まれたのと、とりあえず3年やってみよ!!と思って3年ほど経った頃、同じ仕事続けてると飽きてくる現象&自分のやった仕事が数値化しにくかったことにモヤモヤし始めました。
成果が数値と直結するのは、ズバリ営業でしたが、営業向きの性格ではないので、webマーケティングの部署に異動し、webディレクターとしてのキャリアを積み始めることになりました。
社会人4年目の頃(2015~2016年頃)です。駆け出しのWebマーケター・ディレクターとして、AdobeAnalyticsやGoogleAnalyticsを触り始め、ABテストなどを繰り返し行っていました。コンテンツマーケティングやSEOにも携わり、勉強する事は多いけど、ワクワクするぜ!的な状態だったように思います。
ただ、あまりPV数が何百万とあるようなサービスではなかったため、より大きなプラットフォームを持っていて、集客数が見込めるサービスを持った会社で仕事がしたいと思い、転職をしました。
なんでマーケターをやってるの?
同じことをやっていると2~3年で飽きる現象はありつつも、マーケティングの仕事は肌に合っているというか、やっていて嫌じゃない感じがして、続けています。
私はどちらかというと内向的な性格で、社交的な場がそこまで得意ではありません。飲み会なども、仲の良い同僚数人とであれば楽しむことができますが、初対面の人が数十人・数百人いるようなパーティーなどは、できれば避けたい方です。
なお蛇足ですが、「大人数の飲み会あんまり好きじゃないんだが‥」「一人で黙々と作業するの結構好き」という内向寄りの方にはスーザン・ケイン氏の本をオススメします。
まだ若手だった頃、同じパフォーマンスの仕事をしていても、社交的な同僚や後輩の方が評価が高かったりする場面に出くわし、社交的ではない強み・武器を持つ必要があるなと感じました。
それが、マーケティングにおける「数値・データ」だったわけです。
会社の中で誰よりも数値を知っている人間になれば、会社にとって必要不可欠な人材になれます。
飲み会で愛想を振りまくことはできなくても、昨日の売上・先月の獲得件数・直近3ヶ月の予算を瞬時に話すことができれば、上層部・経営層とコミュニケーションが取れるのです。
結論、自分の性格・性質にマッチしつつ、成果が出しやすい仕事であるというのが、答えになります。
マーケティングって何が面白い?
大規模なプロモーションだと、芸能人やタレントを起用したTVCMにも携わることができます。なかなか日常生活では経験することができないですよね。
数億円レベルの予算を扱い、家族や友人も目にする、一番わかり易いアウトプットでもあります。
ただ私としては、TVCMの撮影よりも、昨日ユーザーに送ったメールの反応率が今日わかる、先週実施したキャンペーンの結果が良かったかイマイチだったかがデータですぐに出てくる、そういうことのほうが、アドレナリンが湧いてきます。
何を面白いと思うかは人それぞれだとは思います。
マーケターって給料いいの?
これはもう、ピンキリですね。マーケターに限らず。。
マネージャーレベルになったり、プレイヤーとしても戦略・設計ができるようになると、上がってくる傾向にあります。
InDeedの調査によると、日本におけるマーケティングの平均年収は553万円弱だそうです。
(出典:https://jp.indeed.com/career/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0/salaries)
国税庁の民間給与実態統計調査によると、令和2年の平均給与は433万円とのことなので、平均よりは少し多いのかもしれませんね。
(出典:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2020.htm#a-01)
頭が良くないとマーケターになれない?
自分は、中学・高校時代は下からN位ぐらいの成績だったので、めちゃくちゃ頭が良い方ではなかったです。。(高校1~2年ぐらいの頃にこのままじゃあかんと気づき、リカバリーしました…)
マーケターには数字に強い人も多く、ロジカルに会話をするシーンも多いため、ロジカルシンキングの勉強をしておくことをオススメします。
ので、結論頭の善し悪しというよりかは、仮説検証や企画を立てる際のセンスの良さのほうが求められる気がします。
事業会社と代理店ってどっちが良い?
これ、個人的にはマーケティング・広告に携わる人の永遠のテーマなんじゃないかと思います。
私自身はずっと事業会社経験です。事業会社側の良い所は、一つのプロダクト・商品を深いところまで知れる所。施策を打っては結果を見て…を永遠に深堀りしていきます。
逆に言うと、商材を沢山扱えるわけではないので、その点では代理店に居たほうが幅広くサービスを扱うことができますね。
事業会社から代理店に転職する場合もありますし、代理店から事業会社に転職するケースもあります。
私の父はずっと広告代理店勤務なのですが、一つのプロダクト・サービスが上手く行く・行かないに関わらず、区切りがあって、それがホッとするような気もして、自分には向いていたかも…と話していました。
マーケターって将来性ある?
未来のことはわかりませんが、10年後20年後になくなるような職種ではないのかなと・・。世の中に、ユーザーに提供するサービスが存在する限り、形が変わっても、何らかの形でサービスとユーザーをマッチングさせる機能は失われないと思います。
昨今、データサイエンティストのニーズ・需要が増えているような話を聞きます。データサイエンティストの方は、私達マーケターでは調べきれないデータや数値を精緻に見てくれます。
そんなとき、データサイエンティストの方に、会話したいと思ってもらえるマーケターになれば、よりマーケターとしてのニーズも高まるのではないかなと感じます。
そのために、SQLが書けなくても、データサイエンティストの方と対等に話ができるよう、用語や意味は理解しておくとより良いかもしれません。
どんな人がマーケターに向いてるの?
こちらは、USJの再興に尽力した、マーケターとして有名な森岡毅さんの本です。
この本は、森岡さんが就職活動を控えた大学生の娘さん向けに書いていたものを、娘さんだけではなく、世間一般に向けても役に立つ著書であろうとされ、書籍化されたものです。
森岡さんは、どの職能においても重要なビジネスパーソンとしてのコンピテンシー(基礎能力)が3系統に分類されると定義しており、「T(Thinking)の人」「C(Communication)の人」「L(Leadership)の人」と記載している。
Thinking(Tの人)
『苦しかった時の話をしようか』森岡毅
知的好奇心をガソリンにして考える力を磨き、より大きな結果を出す、その好循環でキャリアを作っていくのが基本戦略となる。職能全般に有利なT属性だが、敢えてTが特に活きる職能としては、ファイナンス、コンサルタント、研究職、各種の士業、アナリスト、マーケティング、企画系など、知的労働の難易度と濃度が強い職能においてTの特徴はより有利に働くだろう。
私もこの中で言うと、圧倒的にThinkingタイプだったので、結果的にマーケターに向いていたのかもしれません。ひたすら研究を繰り返す、研究職でも良いと思ったことも沢山あります。
色々なタイプのマーケターの方と一緒に仕事をしてきましたが、私のようなタイプの人だけではなく、人を引っ張っていくのが得意な人もいれば、コミュニケーションおばけ(コミュ力が高すぎる)のような人もいたので、T型タイプ以外の人も沢山いると思います。
マーケターの転職事情って?
どの企業にもたいていはマーケターニーズがあるはずで、求人は有象無象にあります。
自分がどんなスキルをつけたいかに寄って、企業やポジションを選ぶ軸が出てくるはずです。
私が企業選びをする際の軸としては、予算規模とデータ分析環境を目安に企業選びをしていました。
・予算が豊富か(ベンチャーなら資金調達済みか)
→月の予算が数百万と数千万では、できることの幅が全然違います。
・データ分析環境は整っているか
→導入しているツールの種類や、顧客のデータをどのように管理しているかなども、面談で聞くのが良いです。
マーケターって海外でも食っていける?
マーケティングの最新情報は海外から入ってくることが多いので、海外でも食うに困らない職種なのではないかなーと思っています。(海外で働いたことないから分からないけど)
中国出身の同僚に、日本国内でこれから先も仕事するようであれば、わざわざ英語を勉強する必要は無いですよ。と言われたときは、ほんとそのとおりね…と思いました。
以上、現役マーケターに聞いてみた10の質問でした!他にもこんなこと聞きたいなどあれば、ご質問受け付けてますmm
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